内定が急すぎる!!エージェントに回答期限を延ばしてもらうための交渉術

急な内定に当惑!来週には意志決定しなきゃいけない

エージェントからのその連絡は、週も後半の木曜日。
第一志望:Z企業の会社説明会を終えた直後にやってきました。

「先日はA社の一次面接、お疲れ様でした。」
「現在、多数候補者がいるなかで、あなたのみを内定に向け社内調整を進めているとのことです。」
「つきましては、内定可否について週明け社内りん議にかけるため、
給与明細書のコピーを金曜日中にご提出いただけますでしょうか」

(((A社、第三志望なんだけれども!!)))
(((まだ第一志望の選考残ってるのにどうしよう!!??)))

 

転職活動は、スケジューリングが超重要

さて、こういう状況は転職活動時にまま起こり得ます。
新卒時はひたすら企業を受けまくって、いくつか内定企業を並べてから一番いいところを選べば良かったのが、
転職となると入社時期も決まっている・早く入れる人の方が優遇されやすい・転職活動に割ける時間も限られている
などなど、「全部受けて、並べて、比較検討して選ぶ」ことは難しくなります。
どこかで「ここにする」を他の選択肢を切ってでもしないといけない場面は誰しも出て来るのですね。

今回相談をもらった友人の状況はこんな感じ。

■転職活動の状況
・勤めながら転職活動中
・転職活動を9月末に開始して約3ヶ月が経過
・内定打診は今回が初めて
■志望企業の状況
・第一希望:Z企業
会社説明会へ参加。書類選考は通過。
面接は合計2回。
次回、一次面接の予定で12月3週目で日程調整中。
もともと興味があった企業なので、エージェントは介さず直接HPから応募。人事と直接の連絡を取っている。
・第三希望:A企業
火曜日に一次面接終えて、木曜日に選考通過の連絡。
エージェントからの推薦もあり、やりたい仕事に近いため応募。
まだ結果が正式には出ていないが、内定前提で社内稟議があるとの連絡を受けたばかり。
エージェントを介して選考中。

急な内定、ちょこちょこあります。

評価高いのはありがたいが、そんな急な展開が来ても決められない!
というのが本音ではないでしょうか。
もともと面接は二回と説明を受けてたのに、急に一回で内定って。
エージェントの話と違う! こんなことあるもんなの!?
これが最後に出てくれればまだ意志決定しやすいのに…、と戸惑う気持ちもわかります。

急な内定の理由・背景

・急ぎで採用したいとき:選考回数を短縮して内定〜入社までを早める
・転職者をクロージングしたい時:他企業の選考から選択肢を絞らせる、一度の選考でよかったと好評価を伝える
・次回選考の意味合いが薄れた時:懸念などもなく、複数回選考をする必要性がなくなった時
あたりがメジャーな理由です。

心の準備が出来ていない、でも選考企業からの評価は落としたくない!
そんな時のエージェントへの伝え方

面接時間も30分で短かったし、
人事部長との面接だけだから社風もよく分からなくて…。
確かに第三希望のZ社も仕事内容は悪くないんだけど、
第一希望の企業の方が説明会参加してすごく志望度高いんだよ〜!!
これで第一希望が落ちてるならまだ諦めもつくんだけど、まだ面接も受けていないし。。。
でも、今まで面接あまりうまくいかなかったから、内定また取れるかわからないし。。。
色々言って評価下がってZ社から内定がでないのも怖いし。

どうエージェントに伝えればいいの???

おーけー。難易度高そうだけど、やれることを洗い出してみましょうか。

状況整理
・内定りん議待ちの第三希望:あと5営業日以内に意志決定必要
・これから面接がスタートする第一希望:一次選考に5営業日+最終選考に5営業日+結果&オファーレター通知に5営業日=15営業日

ここまで進捗が離れてしまうと、
一般的にはどちらかを諦めないといけません。
これが、「転職活動でスケジューリングが重要」と言われるゆえんです。
意思決定できなくなるんだよねー。

最終段階での基本的なスケジュール知識

①入社意思の確認は、内定通知(条件を含んだオファーレター)をもらってから約一週間以内
②意志決定をしたら、もう判断を覆すことはできない
③給与交渉は選考合格〜条件通知が出る間までが一番行いやすい

【第三希望:A社のスケジュール】
エージェントから連絡が来てから、一般的に下記のような流れで進みます。
木曜日:選考通過の連絡
金曜日:依頼資料の提出期限
月曜日:社内稟議~内定可否、条件決定
火曜日:オファーレター通知
金曜日:意思決定期限

だいたい1週間なんですよね。
せいぜい延びて、翌週月曜日に最終判断をしてください、というのが一般的なスケジュールです。

問題は、それまでに第一志望の結果が出るか?
ということ。
結論的に、今回の場合は出なそうです。

【第一希望:Z社のスケジュール】
木曜日:会社説明会
次週:一次面接
翌々週:最終面接〜選考結果確定
翌々々週:内定通知〜意思決定

うん、全然間に合ってないね!
とはいえ、人生の大事な岐路。可能な限り情報は並べて判断したいのが当然のことです。

具体的な対処法について

基本戦略:
1、第三希望Z企業の意思決定期限を延ばしてもらう
2、第一希望A企業の選考を早めてもらう
3、自分の転職活動状況を整理し、選択肢とリスクについて再考しておく

選考中の2社に融通を利かせてもらうべく交渉するのが今回の対処法となります。
しかし、あまりにムリな要求をしてしまうと両社からの評価に影響するため、
その点を踏まえた微妙な塩梅の交渉の仕方を考えていきましょう。

1、第三希望Z企業の意思決定期限を延ばしてもらう

今回、交渉材料として使えるポイントは2つあります。

・選考プロセスが急に変更された。
面接は早ければ早いほどいいわけじゃありません。
面接は企業側が転職者を判断する場であると同時に、
転職者が企業を判断する場でもあります。
もともと2回もらえるはずのチャンスを、1回限りで判断してくださいと後出しで言われたのが今回の経緯。
これが事前に1回と知らされていれば、企業の見るべきポイント、したかった質問、その他もろもろ準備できたかもしれません。

エージェントへの伝え方:
「急に選考が早まった為、まだ意志決定に躊躇が残っております。
もう少し、会社のことを知る機会を設けていただくことは可能でしょうか」

具体的には、
エージェントの企業担当との面談
気になっているポイントについての企業確認
などによって多少の時間を稼ぐことが可能になります。

・現場社員との接点がない
今回の面接官は人事部長と約30分。
一般的な面接過程では、どこかで現場責任者との接点があります。
人事+現場、役員
現場、役員or人事部長
などの組み合わせで面接されることがよくあります。
というのも、転職においては通常即戦力を求められますので、
書類上のスキルだけでなく、受け入れる側との相性も見るために現場を起用することが多々あります。

エージェントへの伝え方:
「今回、人事部長と約30分程度の短い面接のみだったため、
現場社員の方との面談や、オフィス見学の機会を設けていただくことは可能でしょうか。
もともと面接二回と聞いており、配属も少人数の部署とのことですので、
自分としてもミスマッチを防ぐために可能な範囲で会社のことを知った上で意志決定をしたいと考えております」

どちらも言ってることは似たようなものなんですが、
理想としては、「通常どおり2回選考があった」のと同じスケジュールで
+1週間を何らかの形で稼ぐのが目標です。

エージェントとの交渉タイミング

とはいえ、まだ内定が確定している段階ではないので、
どうしても内定は確保しておきたいのであれば、
交渉内容とタイミングには少し慎重になりましょう。

内定通知前までは、
「急な結果で戸惑っています」
「即座の意志決定するには情報不足すぎます」
というジャブ打ちが大事。

その上で、内定の連絡が来てからはこっちのものです。
もう一度面談を組んでもらいたいことを伝えます。
内定後の面談は、「オファー面談」と呼ばれることもあります。

魅力はあるが、まだ情報が少なすぎて決めきれない、という形で伝えるのが角をたてずに良いでしょう。

これで結果と返答期限を1週間ほど伸ばすことができるので、
第一希望Z社の一次面接までは追いつけそうです。

さて、次は第一希望の企業への対処です。

第一希望:Z社への対応

第一希望企業への対応はシンプルです。真正面からいきましょう。

・Z社が揺るぎなく第一志望であること
・実は口頭内定をいただいた企業があること
・選考日程を可能な限り早めてほしいこと
・選考結果の提示を可能な限りはやめてほしいこと

これを素直にそのまま伝えます。駆け引きなし!

まず、Z者への志望意欲が非常に高いことを伝えることが先決です。
これは企業へのアピール事項になるのと同時に、その後の依頼事項の理由にもなります。

第一希望だからこそ、可能な限り選考を受けたい。
第一希望だからこそ、もしダメであればすぐ知って次に切り替えたい。
その上で、もし縁があればすぐに入社の意志決定もできるため早めに選考を受けたいですと。
尚、他から内定出てることを伝えるのはアピールです。
他社が内定出す評価をとれる人間ですよ、と、ここはさりげなく伝えてアピールしておきましょう。大事。

大抵の人事は、ここまでちゃんと伝えれば可能な限りの対応をしてくれるはずです。
・面接官の日程調整
・調整中だった他の選考者との入れ替わり
・選考結果を出すまでの期間短縮 などなど
向こうだって採用したいですからね。

あなたが頑張ること

選考を早めてもらうからには、なるべく先方の都合に合わせるのが筋でもあります。
一番は面接の日程調整が肝になるのですが、
面接日程が休みじゃない日に来てしまったら。。。

早く受けられる日程が限られていて第一志望なのであれば、
そこは会社休んででも第一志望の企業日程に合わせて受けてきましょう。
踏ん張りどころ!

これで説明会後から内定通知まで−1週間くらいは出来るのではないでしょうか。
第一希望と第三希望をそれぞれ歩み寄らせて、

さて、これでどうにかできる限りの時間は作れました。
あと日程調整ができるか、きれいに並べることができるかは、
エージェントの腕と、企業側の選考状況と、日程のタイミングと、運次第。

応急処置的な対処法ではありますが、それなりの時間は取れたはず。

一旦ここまでの作業が終わったら、
「今後どうするか」を整理する時間をとりましょう。

自分の状況の整理

悩んでいる理由を把握
これが、第一志望企業と、歯牙にもかけてない練習で受けた企業、
であれば誰も悩まないしこんな交渉してないんですよ。
内定出そうであっても、お断りすればいいだけですし。
でも、どうしようって悩むってことは、第三希望の企業に入社する余地があるってことでしょう?

というわけで、何がどうなったら意思決定できるのか、
このタイミングでこそ整理しとかなきゃならんのです。

「もっと良いところがあるかもしれない」「ここが一番なのかもしれない」で選択は揺れるものです。
もしかしたらそこに、「すぐにでも今の会社を辞めたいから、決まったところで決めたい」という判断も入ってくるでしょう。

現状からの脱却だって、立派な選択です。

大切なのは、自分がちゃんと納得できること!

「内定・入社後の方が長い」ですからね。

なぜ転職を考えていて、検討している方企業はその点を解消するに足るのか。

選択に100点じゃない多少の妥協があったとしても、
「この企業のここ「が」良いと思ったから入社を決めたんだ」と
入社後の自分のモチベーションになる何かは見つけてから意志決定できるといいなぁ。

最後に

まあ、エージェント通しても転職サイトで活動していても、
予期せぬスケジューリングって起こり得ます。

テクニックで乗り切れる部分である半面、
どこまで自分がリスクを許容できるかの話でもあるので
結局のところ意志決定の話です。

この辺りを整理する手法は別途記事にします。

ではでは、かごみーでした。