残業時間を聞く方法!悪印象を与えずに確認するには聞く相手とタイミングがポイント

残業時間を知りたい!!! けど、悪印象は与えたくない!!!

「悪印象になるので、待遇面や残業時間などは面接で聞くな」
とはよく指摘される一般論ですが、聞くなと言われても困りますよね。
正直、気になるし聞きたいし働く上でも大事なことです。

仕事選びの優先度は人それぞれなので気にしない方もいるかもしれませんが、
かごみーは隙あらば有給取りたい休みたい早くお家帰りたいマンの代表的なゆとり世代でございます。
転職エージェントとして企業人事へのヒアリング、および転職者の面接サポートをしてきた経験と知識をフルに活かして、
「実態に近い残業時間」を確認するための、あの手この手をお伝えします! 熱弁!

「残業時間は聞くな」でなはく、「いつ・誰に聞くか」がポイント

残業時間の情報収集・確認を行うには、適切な相手とタイミングを見極めるのが重要です。


主な情報源
・面接官(応募企業の人事/社員)
・転職エージェント(担当のキャリアアドバイザー/応募企業担当の営業)
・求人票(残業時間の項目)
・ネットの口コミ(転職口コミサイトなど)
・実地調査(実際に働いていた人/企業付近での情報収集)


それぞれ、効果的なタイミングと聞き方があります。
逆に、聞くのを辞めておいたほうがいいタイミングと相手もあります。

例えば、面接時の「逆質問」では、残業時間や待遇面など
センシティブな質問はしない方がいいのはココでも述べた通り。

では、いつ、どこで、どのように聞けばいいのか?
聞きやすいタイミング、相手、聞き方を一挙にご案内です。

聞く相手:応募企業の採用担当者/聞くタイミング:内定後~入社前

内定後に、応募企業の採用担当者王道かつ正攻法です。
入社承諾まで約1週間程度の返答期間はもらえるはずなので、
その期間内に不安事項を洗い出し、しっかり情報を聴きましょう。

企業には、採用者に対して労働条件を通知する義務が法律で定められています。
一般的には「労働条件通知書」として発行されるのですが、「採用条件通知書」「内定通知書」「雇用契約書」など別名称の場合もあります。
この労働条件通知書には、雇用形態、勤務地、就業時間、残業有無などが記されています。
まさに就業するにあたっての基本的な条件書ですね!

一般的には最終面接合格の通知とともに送られてきます。

法律的には労働条件通知書を交付するのは入社日ですが、
意思決定に必要な情報なので、一般的な会社であれば同内容の通知を作成・送付してくれます。

転職エージェントを利用しているなら担当者を通じてメールか書面で。
直接応募したなら、採用担当者よりメールPDFか対面にて書面で渡されます。

ただ、この労働条件通知書で記載が必要なのは、残業時間については「有・無」の二択のみになります。
一般的には「有」とだけ記され具体的な想定残業時間は記されておりません。
そこで、具体的な想定残業時間を聞いておく必要が生じます。

内定は取ってしまえばこちらのもの。直球で聞いちゃって大丈夫です。

「想定残業時間ってどの程度でしょうか?」
「皆さん平均で何時ごろに帰宅されますか?」
「繁忙期だと残業時間どの程度でしょうか?」
「では通常時はどの程度でしょうか?」

少し聞きにくい? 印象を下げたくない?
内定が出てしまえば、期限前に撤回はできないので問題有りませんが、その聞きにくい気持ちはわかります。
内定後の合言葉としては、こちらの枕詞がだいたい最強です。


「働いてからの姿を具体的にイメージしたいので、**について教えてください」


そうなんです。もう内定が出ていて、あとは心を決めるだけなんです。
しっかりやっていけるか、今の生活をどう調整していくか、必要なら転居も考えた方がいいのか、1日の生活リズムはどうしたらいいのか、、、
残業時間によっては、上記事項も検討に入ってきますよね。
別に、残業が嫌で嫌で仕方ないから聞いているわけではありません。

「通勤を考えると、会社近くに引っ越すのもありかなあ、なんて考えていましてー。あっはっはー。」
など明るく言っておけばいいのです。
残業を気にしているから聞くのではないです。
「働いてからの姿を具体的にイメージするために」聞くのです。

直接的に聞く際は、こんな形で聞いてみると聞きやすいですよ。

聞く相手:転職エージェント/聞くタイミング①:初回面談

「残業はあまりしたくない。具体的に何時間以上は無理!」と明確に決まっており、
スキルアップや年収向上など、他の要素よりも優先度が高いのであれば、
初回の面談時転職エージェントに伝えておいた方がいいです。
これはお互いの無駄な工数削減のためにあります。

エージェントは求人紹介時に残業が少ないところだけを案内できますし、あなたも残業が少ないと言われているところのみを受けるため無駄がありません。
面接に時間とお金をかけて内定までもらったのに、残業時間だけが合わなくて内定辞退というのは、お互いに不幸ですからね。。。

紹介できる求人の幅が狭まることは覚悟いただく必要ありますが、そこが問題なければ効率化のために最初から伝えてしまいましょう。

聞く相手:転職エージェント/聞くタイミング②:最終面接前

転職エージェント経由で選考が進んでいる場合、
最終面接前では「各社の志望順位の整理」を行うことが一般的です。
入社が決まって初めて成功報酬が発生する転職エージェントとしても、
内定が現実的に見える最終面接のタイミングは、応募者の考えや不安を払拭するために奮闘する重要なタイミング。
応募企業の深い情報について丁寧に教えてもらいやすいタイミングなのです。

具体的には、想定残業時間を担当のキャリアアドバイザーに聞くとともに、
応募企業の営業担当と直に接点が持てるように、
「個別の面接対策をお願いしたい」と依頼するのが一番良いです。

転職エージェントには担当が2名いることが一般的です。
あなたの転職活動のサポート担当をしてくれている”キャリアアドバイザー”と、
企業の担当をしている”リクルーティングアドバイザー”です。

リクルーティングアドバイザーは、いわゆる「企業担当の営業さん」です。
1社に1名付くのが原則なので、その会社に一番詳しい担当となります。

内定が出そうな企業や事前に聞いておきたい個社ごとの内容については、企業担当に聞くのが一番確実で深い情報が得られます。
*大手転職エージェントではサポート人数が多いために、キャリアアドバイザーを通しての質問になることもままあります。

リアルな残業時間や、もしいれば過去入社者の声などもおもいきって聞いて見ましょう。

その残業時間、嘘じゃない?  残業時間が少ない根拠を確認する

それでも、情報を鵜呑みにするのも心配ですよね。
根掘り葉掘り質問をしやすい転職エージェントには、納得するまで聞いてください。

残業時間は許容範囲だと確認できたとしても、根拠が希薄な場合は注意が必要です。
特に、一般的に「忙しい」と言われている業界や職種の場合、なぜそこまでの残業削減ができているのか聞いてみるべきです。

転職エージェントとして働いていた時に、
人事に対して残業時間が「**時間/月」に収まる根拠や背景もヒアリングしていました。
よくある納得度の高い根拠についていくつか列挙します。

20時にPC強制シャットダウン

会社の仕組みとして徹底している場合です。
PCの強制シャットダウンや、規定の時間に消灯されるなどの施策があります。
現在は働き方改革で”会社として”やらねばならない強制力が働くことも多いので、規定として決まっていれば安心感が高まります。
落とし穴として、朝残業はあるのか、PCを持ち帰れるのか、なども合わせて聞いておくとより安心です。

フレックス制の導入

どうしても夜の応対が必要な業務も職種によっては存在します。
例えば、転職のキャリアアドバイザーも分かりやすい例です。
皆さんの仕事が終わってから面談になることが多いので、どうしても業務時間は夜遅くなりがちでした。
フレックス制導入」により、就業開始時間を後ろ倒しにして、業務時間そのものを変えずに(=残業はさせずに)、業務についてもらうことが可能となります。
明らかに夕方以降がメインのお仕事の場合、フレックス制の導入はあるか・活用されているかなども聞いておきましょう。

人員体制の増強

部署の人員構成と採用背景を聞きましょう。
残業時間増大の主な原因は、人員不足にあります。
業務量の割に人数が少なすぎるのでは??? という疑問が浮かんだら、残業が多めで物量でカバーしてる事が疑えます。

ただ、ここについては、短絡的な判断は禁物。
「現場が大変な状態だから・大変になりそうだから」、今回の募集採用をしている可能性が大きいです。
人員構成とともに、採用背景、今回の採用予定人数も聞いてみましょう。

家庭の事情で急遽退職予定の人がいるので欠員を補充する。
売上拡大のため忙しくなってきており、既存の社員だけでは手が回らないので増員をする。

入社当初は忙しいかもしれないけど、徐々に落ち着いてくるのが見えている求人も多くあります。
そういった募集背景も説明してくれる企業ならば、かなり信頼を持って良いと思います。
なぜなら、上記理由で募集する企業の大半は、一人当たりが担当できる業務量も把握しており、
一人が受け持てる業務量をオーバーするなら人を増やすことで一人当たりの業務量を分散しよう、という
既存社員の働き方に配慮した人員計画を持っている企業だからです。

もしあなたの入社後に業務量が極端に増える時期があったとしても、
現場が残業して頑張るのではなく、しっかり人を追加で雇う事によって解決をできる企業だと判断できるので
一過性で残業が多い時期があったとしても、入社後を考えたら安心できます。

聞く相手:面接官/聞くタイミング:面接での逆質問時

少々リスクはありますが、実態に近い残業時間を把握し、その根拠の裏どりをしたい時に有効です。
転職エージェント経由で聞ければ一番いいのですが、全ての企業が転職エージェント経由で受けられるとは限りません。

直接応募の場合、内定後の確認だけでは、”良いこと”しか言われない可能性もありますので、
面接時も一つの情報収集の機会と捉えて攻めた質問をするのは戦略を練ればアリです。

情報収集と面接評価を両立させる重要なコツがあります。
それは、特攻で「想定残業」の時間・数字を聞くのではなく、
残業時間に関する仮説を持って、残業時間の根拠の裏どりに集中することです。

聞き方一つで大きく印象が変わります。

NG質問
「みなさん20時には退社してるって本当ですか?」

もう、残業を気にしてるのがバレバレです。
これだとよしんば20時には帰宅できるらしい、という情報が獲得できても、
面接で落ちてしまったら入社が叶わないので情報収集した意味がなくなってしまいます。本末転倒です!

OK質問
「20時退社をしようとすると業務効率化が必須だと思うんですが、
会社・チームとしてどのような取り組みをされているんですか?」

確認したい本丸は業務の中身なんです、というのを押し出しながら伝えましょう。
業務に対して前向きな質問になります。

 

他にも、
「営業の事務業務範囲はどこまでか(営業職は業務時間外の事務作業での残業が多い傾向にあるため)」
「チームにおけるアシスタントの人数は何名か(ある程度の事務業務を任せられるアシスタントが在籍していれば、残業削減が見込めるため)」
「繁忙期はいつか、なぜその時期が繁忙になるのか(背景が明確化している一過性のものか、慢性的な業務過多にありそうか確認するため)」
など、業務過多に陥りやすいポイント周辺を聞くことによって、ある程度のあたりをつけることができます。

職種や業界によって残業時間が増えるポイントは多少変わってきますが、
残業を増やす主な要因は下記の3つです。


①業務量(業務範囲)
②会社施策(強制力、制度)
③人員構成(教育体制、業務量)


上記の残業主要因に対して「であれば、大丈夫そうだ」と確認が取れるような質問をしましょう。
単に質問をするのではなく、下調べをして仮説を持って質問することが重要になります。
業務内容と絡めた「逆質問」であれば、大きな違和感はなく面接と情報収集の両立ができます。

聞く相手:転職系口コミサイト/聞くタイミング:随時

口コミサイトの情報は玉石混交ですが、目は通しておいた方がいいです。
一定度の情報量が溜まって入れば参考として十分使える情報源になります。
平均残業時間や社風といった数字だけでなく、業務における具体的な不満の記載などから、
逆質問時で残業の程度を確認する際の仮説構築にも役立ちます。

辞めた人、不満を持っている人からの書き込みの方が多いので、
内容としてはネガティブなものの方が多い傾向にあります。

どの程度信用できるかどうかは、自分の勤めている企業を調べて判断してみましょう。
勤めている・いた企業の口コミありましたか?
もし無かったら、友人や家族が勤めている企業で確認してみてもいいです。
「確かに、平均残業時間はこんなもんなんだよなあ」
「そうそう、部署によってだいぶ違うんだよなあ」
あなたが残業時間の実態を知っている企業と、口コミサイトでの評価はどのくらい近かったですか?

話半分くらいに考えた方がいいにしても、数字で計れる「残業時間」については、
実態に近い数字が出やすい傾向にありますがいかがでしょうか。

その他の指標は主観的な意見も多いので、あまり左右されすぎず、
参考情報としてはしっかり活用した方がいい情報源です。

まとめ

残業時間は働く上で気になるポイントですよね。
本当に譲れない条件ならばこそ、一度の質疑応答だけではなく、
あらゆる角度から確認をしてできる限りの情報収集をして臨みましょう。


転職活動前半:
・口コミサイト
・担当のキャリアアドバイザー
転職活動後半:
・転職エージェントの企業担当
・面接での逆質問の活用
内定後:
・内定企業に直接確認


最後に

かごみーは休むために働いている人種なので、
残業時間と残業代と休日の確認についてはかなり熱を持って書けるのでした。

何を第一条件にするかは人それぞれですが、
自分にとっての許容範囲内の残業時間かどうかを確認するために
活用してもらえたら幸いです。

ではでは、かごみーでした。